【大阪天王寺の弁護士が解説】リボ払いで借金が増えすぎる理由
1 クレジットカードでのショッピングも借金となる。
借金とは,お金を借りることです。
カードローンでキャッシングする場合は借金となるイメージがわきやすいでしょう。
また,クレジットカードでのショッピングをする場合にも,クレジット会社が一旦お店への支払いを立て替えてくれているといった形になっているのですが,クレジット会社からお金の借入をしていることと同様の状態ですので,借金をいっていいでしょう。
メルペイなどの通販サイトでの後払いなども一旦会社にお金を借りて,立て替えてもらっている状態となるので借金と考えられるでしょう。
お金を借りて,そのままのお金を返すといった場合,利息や金利,手数料が付いていない場合には,借金が増えていくといったことはありません。
しかし,銀行や消費者金融などのお金を貸してくれる期間は,利息や金利,手数料によって収益を上げなければなりません。
したがって,借金をすると,利息や金利,手数料の分だけ返還すべきお金増えていくこととなります。
利息や金利,手数料については,貸し付けている元金に応じて,決まっていくことが多いでしょう。
元金の金額が高額となれば,貸付利率は低くとも,毎月発生する金利は大きくなってきます。
そして,お金を貸す側としては,元金を返してもらうことはもちろんですが,利息をできるだけ払ってもらえる状態が続いたほうがよいということになります。
2 リボ払いでは毎月の返済額が少ないと元金が減らず,利息がついて返していくお金が増えていく
銀行や金融機関では,リボルビング方式にて返済をしていくことが増えてきています。
リボルビング方式では,毎月の支払額を一定にしたうえで,金利と元金を返済していくものです。
毎月の支払額が一定であるとして,減っていくお金が少ないように感じることがあります。
毎月の支払額と元金と金利のバランスが取れて,順調に元金を減らしていくことができている場合には大きな問題とはなりません。
しかし,ショッピングなどをしている場合には,毎月の元金の返済以上に新しい借金をしてしまっていることが少なくありません。
この場合には,徐々に元金が膨らんでいってしまうために,毎月一定の金額をきちんと返済しているにもかかわらず,ほとんど金利を返していくだけで借金が膨らみ続けているといった事態が発生してしまいます。
将来にわたって,毎月一定の金額を払い続けていければ問題がないのですが,限度額に達してしまうといったことがあります。
一部カードでは,リボ払いを辞めたいと言われた場合には,一括請求がなされてしますので,常に一定額のお金を返し続けなければならず,一方で借金の元金が減らないといった状態に陥ってしまうことがあります。
リボルビング方式は,手元にまとまったお金がない場合にも高額商品を購入できるというメリットもありますが,支払残高が想像以上に膨らんでいってしまうといったケースもあります。
生活費をショッピング形式でしていただけで,毎月徐々に元金が積みあがっていき,気が付いたら借金が200万円や300万円となっていたという事態に陥る方もおられます。
3 契約の内容や残高の確認をしておきましょう。
カードローンやショッピングのカードについて,支払方法が分割払いやリボ払いなどどのような方式でなされているのかはきちんと確認をしておくことが大切です。
リボ払いに付いては,金融機関としてはありがたい契約ですので,サービスを進める中で,いつのまにかリボ払いの方式を申し込んでいたといった場合があるかもしれません。
カードローンやショッピングで,元金が膨らみすぎていないかどうかについては,毎月送付されてくる明細書をきちんと確認し,借金がいくらあるのかといったことを把握しておきましょう。
借金や元金について返済が難しいといった場合には,カードの利用を減らす,どのように返済をしていくのかのプランを立てていくことが必要でしょう。
どうしても返済プランを立てることができない,借金を返せないといった場合には,弁護士や司法書士などの専門家に債務整理を依頼するといった方法があります。
カードローンやショッピング,キャッシュレスは便利ですし,様々な特典があるため上手く使えば,メリットも大きいものです。
一方で,利息などで生活が立ち行かなくなったといった場合には,リボルビング方式で借金が膨らみ過ぎてどうしようもなくなってしまったという話はよく聞きます。
借金が増えすぎないよう借金の仕組みやどこでいくら借りているのかといったことをしっかりと把握しておくことが大切です。
どうしても借金が膨らみすぎて対応ができないといった場合には,弁護士などの債務整理の専門家にご相談されるとよいでしょう。
天王寺総合法律事務所は、債務整理に強い弁護士が所属しております。債務整理についてご相談されたい場合には、ぜひお気軽にご相談ください。
大阪弁護士会所属。立命館大学法学部卒・神戸大学法科大学院卒。数多くの浮気不倫問題、離婚問題を取り扱っている弁護士。関西地域にて地域密着型法律事務所を設立。